鈴木 侍4番あるゾ!2年7カ月ぶり復帰 稲葉監督がクリーンアップ起用を明言

 「侍ジャパン合宿」(22日、サンマリンスタジアム宮崎)

 広島・鈴木誠也外野手(25)が22日、宮崎市内でスタートした侍ジャパン合宿の初練習に参加した。稲葉監督からクリーンアップ起用を明言され、4番の有力候補にも名前が挙がっている。2017年開催の第4回WBC以来、2年7カ月ぶりに日の丸のユニホームに袖を通した鈴木は、自身のスタイルを貫き、代表4番の座をつかみ取る。

 スケールアップした鈴木の打球が南国の青空をなぞった。稲葉監督が熱視線を送る中、フリー打撃では快音を連発。飛距離十分の柵越えも披露した。全体練習後の個別練習ではウエートトレで汗を流し、「疲れました…。人見知りなので。コミュニケーションを取るのに疲れました」と冗談めかして笑わせた。

 17年WBC以来、2年7カ月ぶりの代表復帰となった。背番号は前回と同じ「51」。稲葉体制では初招集だ。「うれしいですし、シーズンの結果の評価だと思うので、恥じないように頑張っていきたい」と覚悟をにじませた。

 今大会は4番の最有力候補にも名前が挙がる。稲葉監督は鈴木の起用について「クリーンアップを打ってもらおうと思う」と明言。4番の理想には「勝負強さ」を挙げ、「打線の核ですから。プレッシャーがかかり、簡単にできるとは思っていない。4番の経験があり、チャンスに強いところを見て決めていきたい」と説明した。

 指揮官の構想に鈴木は合致する。広島では2年連続で開幕を4番で迎え、チーム事情から後半は3番に座ったが、主軸の経験を積んできた。今季は打率・335でプロ7年目にして初の首位打者を獲得。・453で最高出塁率のタイトルにも輝き、28本塁打、87打点の成績も申し分ない。

 何より鈴木の強みは献身性だ。まず、「塁に出ること」を心掛け、シーズンを通して状況に応じた打撃を徹底してきた。「それが自分のスタイル。変えないで、いつも通りやっていきたい」と話した。

 鈴木は代表でのクリーンアップ起用に「うれしい。ただ、僕が決めることではない。しっかり結果を出せるように準備していきたい」と意気込んだ。一方、春のキャンプで「周りに認めてもらえるような結果を出して、4番を打たせてもらいたい」と話した4番については「特にイメージはない。自分なりに頑張りたい」と話すにとどめた。

 自身初となる侍ジャパンの4番へ。もう言葉は必要ない。25、26日には練習試合が予定されている。実力と結果で奪うだけだ。

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