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鈴木、最高の笑顔!自身初の30発で4番“完走” 新井さんに日本一を

ファンの歓声に応えながら場内を一周する鈴木(中央左)と丸(同右)=撮影・飯室逸平
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 「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)

 3連覇の瞬間、広島・鈴木は右手を突き上げて、歓喜の輪まで走った。1年前は松葉づえ姿。エルドレッドにおぶわれて、連覇の光景を目に焼き付けた。今年は堂々の立役者。胴上げの中心で、最高の笑顔を見せた。

 「去年はケガをして、ベンチの中で優勝の光景を見た。守っている時にああいうことがあったなあと思っていたので感動しました。すごくうれしかったです」

 悪夢のケガから鮮やかな復活を遂げた。昨年8月23日のDeNA戦の守備で右くるぶしを骨折。長期離脱は避けられず、残りのシーズンを棒に振った。懸命にリハビリを続ける最中、連覇へ突き進むチームをテレビ越しに見て、ふと思った。

 「いい雰囲気でやってるなあ。自分1人だけ場違いだな」

 昨季までは凡退後に感情を抑えられず、ピリピリした雰囲気を醸し出すこともあった。人一倍負けず嫌いな性格。「打ちたいけど、悔しいけど、それはみんな一緒」。今年はグッとこらえた。ベンチに戻ると気持ちを切り替え、「イライラしてもいいことはない。家に帰ったらベッドをつぶしてます」と笑う。

 ハイライトは8月23日のヤクルト戦。3点を追う九回、丸の同点3ランの直後に劇的なサヨナラ弾を放った。最大7点差を逆転するミラクル勝利。くしくもあのケガからちょうど1年。「まさかあの日に打てるとは」と驚く一発で、3連覇への機運を一気に高めた。

 プロ6年目の今季は開幕直後こそ下半身のコンディション不良でチームを離れたが、117試合に出場し、打率・321、30本塁打、91打点。理想の4番はDeNA・筒香のような「ホームランがほしい時に決めることができるバッター」。まだまだ進化の途中だが、MVP級の働きで4番の重責を果たした。

 「僕個人のことはどうでもいい。今年は新井さんのために、日本一になりたいんです」

 9月上旬、新井が今季限りでの現役引退を表明した後、決意を口にした。憧れの先輩と過ごした4年間はかけがえのない財産。日本一へ導き花道を飾る。

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