中崎、球団初3年連続胴上げ投手 無敗締め!鉄壁守護神 苦しんでつかんだ栄光

 「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)

 広島が球団史上初となる3年連続9度目のリーグ優勝。待ちに待った27年ぶりの地元での胴上げが、ついに実現した。

 球団史上初のリーグ3連覇は、中崎の名前を球団史に刻むものでもある。広島では初めてとなる3年連続の胴上げ投手。最後は山田哲を空振り三振に仕留め、大観衆が見つめる中、会沢と抱擁して喜びを爆発させた。

 順風満帆なシーズンではなかった。8月は15試合で8失点(自責点7)。同月の防御率は4・20まではね上がった。それでも大きな重圧をはねのけた。失点したとしても最後で踏みとどまる。守護神となって今季が4年目。ここまで無敗だ。

 日々、トレーニングを積み重ねる。ビジターでのナイター時は、午前10時から宿舎近くのジムで約1時間半、体を動かす。昼食後は再び宿舎で30分、臀部(でんぶ)などのストレッチ。それを終えてから球場入りし、試合の準備に入る。

 「良いとき、悪いときが続くわけではない。継続が大事」。これには血流をよくする狙いもある。13年に右手人さし指と中指の血行障害の手術を受けており「2度と起こしてはいけない。自分の野球人生に関わってくる」。将来を見据え、妥協はしない。

 4年連続で50試合以上に登板し、8月には通算100セーブをマーク。ジャクソン、今村らが出場選手登録を抹消され、勝利の方程式メンバーが替わる中、最後のとりでは崩れなかった。カープには頼もしい守護神がいる。

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