ジョンソン、エース復権に磨きかかった!クールに6回7K無失点

 「練習試合、広島8-0JFE西日本」(13日、マツダスタジアム)

 CSファイナルS第3戦に先発予定の広島クリス・ジョンソン投手(32)が13日、マツダスタジアムで行われたJFE西日本との練習試合に先発し、予定の6回を投げ1安打無失点と好投した。昨季はCSファイナルS第1戦で完封勝利を挙げた左腕。レギュラーシーズン6勝と不本意な成績で終わったが、得意の短期決戦で1年前の再現を狙う。

 無観客のスタンドをバックに、ジョンソンが涼しい顔で調整登板を終えた。予定の6回を投げ1安打無失点。社会人相手とはいえ、昨季の沢村賞左腕が、格の違いを示した。

 「シーズンが終わってから長く間隔が空いたとは思わなかった。今日は自分の思うところに全ての球種を投げられたので良かった」

 大好きなポストシーズンを前にエースらしい輝きを取り戻した。初回から奪三振ショーを展開。最速150キロの直球はキレがあり、チェンジアップ、カットボール、カーブなど変化球の精度も申し分なかった。テンポ良くボールを低めに集め、球数は69球。計7三振を奪う快投で、周囲をホッと一安心させた。

 畝投手コーチは「やるべきことができていたね。いい準備をしてくれた。球に勢いがあったし、(好調時に)戻ってきている」と胸をなで下ろした。女房役の石原も納得顔だ。「自分のボールを投げてくれたことがいい結果として出たと思う。彼の場合はとにかく自分のボールを投げてくれることが一番、大前提」とうなずいた。

 今年のポストシーズンも先発ローテーションの一角として、期待は大きい。昨季はDeNAと対戦したCSファイナルS第1戦で9回3安打で完封勝利。チームに勢いを与え、日本シリーズ進出の原動力となった。今年は薮田、野村に続く3番手の立場。20日の第3戦(マツダ)では昨季の再現が期待されるが、本人は冷静だった。

 「昨年は今年と違って、1年間シーズンで投げてプレーオフに臨んだ。今年のシーズンは全くフルに投げていないので、そういう意味では違うと思う」

 度重なる離脱で、不本意なレギュラーシーズンを過ごした。13試合の先発で6勝3敗、防御率4・01。エース復権を目指す助っ人にとって、ポストシーズンはこれ以上ない舞台だ。ジョンソンは「登板日が決まればそこに向けて、しっかり調整したい」と力を込めた。来日3年目。苦々しい表情を繰り返した1年を乗り越え、最後は笑う。

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