野村2桁星王手!本調子じゃなくても6回1失点9勝目、次は虎戦濃厚

 「巨人1-2広島」(29日、東京ドーム)

 勝者の列で、ようやく白い歯がこぼれた。リードを守り切った中崎らと、広島・野村祐輔投手(28)は笑顔でタッチを交わす。「中継ぎや守備に助けてもらいました」。要所を締め、6回7安打1失点で手にした9勝目。勝利への強い執念が、ピンチでの粘り強さにつながった。

 三者凡退は初回の一度だけ。毎回のように得点圏に走者を背負った。「調子うんぬんより投球(自体)がよくなかった」。指先が狂い、持ち味の制球力が発揮できない。三回は先頭・陽岱鋼への四球から無死二、三塁とされた。大量失点を招きかねない場面だったが、後続の坂本勇、阿部、村田を打ち取った。「ホームランのあとは粘ることができた」。失点は二回、村田に浴びたソロ本塁打のみ。本調子ではないながら試合をつくり、先発としての役割を果たした。

 中継ぎ陣の負担軽減も自身の役目だと強く認識する。この日を終え、投球回はチームトップの133回1/3になった。それでも球数が100球を超え、六回での交代は不本意だ。

 次回は、中6日で9月5日の阪神戦での登板が濃厚。2位との直接対決初戦を制すれば、リーグ連覇へ一気に加速する。「1試合1試合をしっかりと戦っていきたい」。長い回を投げ抜き、チームに大きな推進力をもたらしてみせる。

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