“菅野キラー”西川が大仕事!決勝3号ソロ「もっと出たい」

 2回、先制ソロを放ち、ナインから手荒い祝福を受ける西川(右)=撮影・吉澤敬太
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 「広島1-0巨人」(12日、マツダスタジアム)

 手に残る、確かな感触があった。大きなフォロースルーの後、広島・西川は右翼へ飛んだ打球の行方を目で追いながら、ゆっくりと一塁へ歩を進めた。チームに勇気を与えた3号ソロは、連敗を止める値千金の決勝弾になった。

 「うまく打つことができた」。0-0の二回無死。菅野の内角高めの直球を振り抜いた。見送ればボール球。体をうまく回転させ、高い技術で悪球を料理した。これで右腕に対しては今季打率・375。“菅野キラー”としての存在感を示す一撃だった。

 バットは、社会人時代から日本ハム・中田と同じ形状、重さのものをメーカーに発注し使用する。さらに他人の物は決して握らない、というこだわりを持つ。「グリップの太さが違う。感じが狂うのが嫌なんです」。自らの感覚を研ぎ澄まし打席に立つのが流儀だ。

 6日のDeNA戦から6試合連続スタメン出場。この日で、出場試合数は昨季と同じ「62」となった。「出場機会は増えていく。レギュラーを目指して頑張ってほしい」と緒方監督。安部が腰痛を患ったことで巡ってきたチャンスを、確実につかみつつある。

 「もっと出たい。そのためには結果を残さないと。貪欲にやっていく」と前を見据えた22歳。三塁の定位置を奪い取る戦いに、燃えないはずはない。

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