天谷が開幕右翼大前進、緒方監督も評価

 「オープン戦、中日2-1広島」(2日、刈谷)

 開幕右翼へ大きく前進-。広島・天谷宗一郎外野手(32)が2日、中日とのオープン戦に「7番・右翼」でフル出場。2安打とバットで結果を残し、チーム唯一の盗塁も決めた。春季キャンプから鈴木、野間らと右翼の定位置を争う中で、ケガもなく結果を残し続けており、緒方監督も最有力候補と評価した。

 意地の一打。2安打1盗塁。それでも、天谷に笑顔はなかった。開幕右翼を勝ち取るために少しの油断も、隙も見せない。まだ続く戦いに気持ちを引き締めた。

 「7番・右翼」で先発出場。2点を追う二回2死。カウント1-1から3球目の変化球をうまく捉え、二塁後方にうまく落とす内野安打。続く磯村の2球目に絶妙なスタートでチーム唯一となる二盗を成功させ、中前打で生還した。四回1死一塁では、バットを折りながらも、一、二塁間を破る右前打を放った。

 先月27日の日本ハムとの練習試合で決勝適時三塁打を放つなど活躍を見せている。好走塁も光る。緒方監督は「天谷はいいよね。盗んで走ってくれたり、いい結果を出してくれている。開幕ライトに最有力という位置付けになってくる」と躍動ぶりに目を細めた。

 プロ15年目。今季に懸ける思いは強い。昨年、若手選手主体の秋季キャンプに志願参加。黙々とバットを振り込み、つかんだものがある。「去年の秋から振った量もそうですし、よく練習した」と、体にムチを打って追い込んだ成果が実を結んでいる。

 春季キャンプでは、野間、鈴木と右翼の定位置を奪い合っていた。だが、野間が急性胃腸炎、鈴木が右ハムストリングの筋挫傷で途中離脱。その後、野間は1軍に復帰したが、32歳の天谷は最後まで離脱することなく駆け抜けた。

 出場7試合の対外試合で、15打数6安打5打点の打率・400。ライバルたちを尻目に結果を積み重ねた。「隙を見せないように頑張ります」。厳しい立場に変わりがないことは、よく分かっている。気は抜けない。定位置獲得へ、まだまだ安打を積み上げる。

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