広瀬、石原、梵ベテラン3人休日返上

 広島の広瀬純外野手(35)、石原慶幸捕手(34)、梵英心内野手(33)が27日、マツダスタジアムで休日を返上して打撃練習を行った。全体練習は休みだったが、野村謙二郎監督(47)の発案で不振に悩むベテラン3人の指名練習を敢行。指揮官は新井宏昌打撃コーチ(62)とともに指導に着手し、『オーバー30トリオ』に奮起を促した。

 異例の光景だった。全体練習が休みのこの日、汗を流していたのは若手ではない。打撃ケージでバットを振っていたのは、不振にあえぐ広瀬、石原、梵のベテラン3人だった。

 しかも打撃投手を務めたのは野村監督と新井打撃コーチ。最年少は33歳の梵という“重量感”のある打撃練習は、約1時間続いた。今回の練習を発案した野村監督は「ベテラン3人にはやってもらわないといけないから」と流れ落ちる汗をぬぐった。

 チームは首位を走るが、3人の打撃成績は広瀬が打率・232、梵が・229、石原が・147と低迷。それでも指揮官は「若い選手だけではシーズンは乗り切れない。『お前らの力が必要だ』と伝えた」とベテランの底力を頼りにしている。

 新井打撃コーチも同じ考えだ。「今年は若手や外国人が頑張っているけど、彼らの力が必要。巻き返す実力はある」。28日からのロッテ2連戦では古谷、成瀬の左腕の先発が予想されるだけに「左投手が来るだろうから、(右打者の3人には)力まずにやって欲しい」と期待した。

 3人の中で最年長の広瀬は「アドバイスをもらい、感謝している。3人とも“このままじゃ終われない”と思っているはず」と力強く語った。若手には負けられない。ベテランの反撃はここから始まる。

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