福井KO即2軍…鯉首位キープも危機感

 「ヤクルト6‐0広島」(7日、神宮)

 投打に精彩を欠き、今季3度目のカード負け越し。今季初登板初先発となった広島・福井優也投手(26)は期待に応えられず、5回6失点で降板した。野村監督は試合後、右腕の2軍降格を明言した。チームは単独首位をキープしたが、先発投手の乱調が続いての連敗に、指揮官は危機感を募らせた。

 クラブハウスに引き揚げる足取りは重く、そしていら立っていた。序盤の失点が大きく響いた連敗劇に、野村監督は「見ての通り。期待してチャンスを与えたのに、つかんでくれなかった」と、先発の福井を切り捨てた。

 この日出場選手登録された4年目右腕の今季1軍初マウンドは、5回を9安打3四死球で6失点。不調で降格した野村の代役を期待されたが、「修正できなかった。2軍でやってきたことができなかった。悔しい。次は頑張りたい」と力なくうなだれた。

 独り相撲だった。一回1死一、二塁から暴投で進塁を許し、バレンティンに中前適時打を浴びた。雄平、荒木にも適時打されて、いきなり3点を失った。二、四回にも川端の適時打で失点を重ね、五回は雄平に一発を献上した。初回は38球、二回も32球。リズムの悪い投球で、打線にも悪影響を及ぼした。

 右腕の次回先発について、指揮官は「ないです」と怒り交じりに断言。山内投手コーチも「1軍で力を出す選手が欲しい。序盤はしっかり抑える先発を」と話し、福井の即2軍降格は決定的となった。

 チームの連敗、カード負け越し、完封負けは、いずれも今季3度目だ。一方で、6日にはドラフト2位・九里(亜大)が4回3失点で降板。今季初めて、先発陣が2試合連続で崩れた。

 指揮官は「こんな野球をしてはいけない。投手を主体にやってきたんだから」と危機感を口にした。「誰か出てきてくれたらと思うが、なかなか出てこない。それがうちの弱いところ」と嘆いた。

 8日の先発はドラフト1位・大瀬良(九州共立大)。これまで首位陥落の危機を2度救った右腕は「相手は関係なく、自分の投球をするだけ」と誓った。先発陣の不安が浮き彫りになる中、まずはルーキーの力投で連敗を止めたい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス