鯉打線からっきし…Gセドンに15三振

 「巨人5‐1広島」(9日、東京ド)

 バットが空を切るたびに、左翼席からため息がもれた。広島打線がセドンの前に沈黙。九回に広瀬の左前適時打で1点を奪うのがやっとで、毎回の15三振を喫した。野村監督は「15個も三振すれば点は入らない」。悔しさをにじませバスへ乗り込んだ。

 初回、キラの空振り三振が、三振ショーの幕開けだった。二回以降、直球とチェンジアップなど緩急を使った投球で手玉に取られた。

 四回無死二塁ではキラ、エルドレッド、梵の中軸が3者連続空振り三振。六回2死一、三塁でもエルドレッドがチェンジアップに空振り三振に倒れた。3、4、5番が計8三振と大ブレーキ。3三振したエルドレッドは「緩急をうまく使われた」。昨季、韓国で最多勝を獲得した左腕に脱帽した。

 昨季は新人だったヤクルト・小川に初登板初先発で初勝利を献上し、巨人・菅野との初対戦では白星こそ与えなかったが7回1失点と封じられた。今年もまた、初物への弱さを露呈した。

 それでも緒方野手総合コーチは「3~4打席目は対応できはじめていた」と言葉に力を込めた。新戦力との初対戦は難しさがある。だが、克服していかなければならない。この借りを返す時間は、まだたっぷりある。

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