バリ腰痛再発…6回降板申し出る

 「交流戦、日本ハム3-2広島」(16日、札幌ド)

 何とか試合はつくったが、代償は大きかった。右腰を負傷後、中9日を空けての登板となった広島・バリントンが6回を2失点。十分に先発の役目は果たした。しかし投球中に患部に違和感を覚えたもようで、野村監督は「明日の状態次第だけど、間隔を空けるのか、投手コーチと相談したい」と、次回登板が白紙であることを明かした。

 持ち味だったストライク先行の積極的投球が影を潜めた。一回は無失点に抑えたが2四球。三回も先頭の大野にストレートの四球を与えてピンチを招き、稲葉、中田、アブレイユに3連打され、2点を失った。「バランスよく投げられなかった。踏ん張ることはできたが」と振り返った。

 右腰の状態は完全ではなかった。6日にロッテ戦(尾道)で守備中に右腰を強打。リハビリをしながら中9日の間隔を空けて、この日の登板に臨んだ。だが「回を重ねるごとに患部が硬くなった」と感じ、六回に自ら降板を申し出た。

 順調ならば、次戦先発は中6日で23日のヤクルト戦(マツダ)が有力だった。だが山内投手コーチは「間隔を空けてリーグ戦に向かうことになる。間隔の長さは、これから考えたい」と厳しい表情を浮かべた。

 これでバリントンは2勝目以降、10試合白星に見放され、自身5連敗。白星という“良薬”が早く欲しい。

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