あるぞ2番・ルイスで超攻撃的打線

 「練習試合、日本ハム4-1広島」(26日、名護)

 広島は26日、沖縄県名護市の名護市営球場で日本ハムと練習試合を行い、2番打者に新外国人のフレッド・ルイス外野手(32)を起用する“超攻撃オーダー”を披露した。無死一塁で送りバントの“マンネリ野球”から脱却し、ルイスの打撃で好機を広げ、大量得点を狙うのが目的。この日はルイスの活躍で先制したが、投手陣が崩れ1‐4で敗れた。

 今年の野村鯉には、こういうパターンもある。対外試合5試合目。試合前、斬新なスターティングメンバーが場内のファンに発表された。「1番ショート、菊池」のアナウンスに続いたのは「2番センター、ルイス」だった。

 2番打者といえば、直前に走者が出れば判で押したように送りバントをするのが定番。しかし「2番・ルイス」は、これまでの日本野球の常識を覆す“超攻撃オーダー”だ。

 狙いは大量得点だ。野村監督は「バントをしないという前提で2番にルイスを使った。最近の野球は、試合開始直後にヨーイドンで走者をバントで送るのが当たり前だけど、これならば大量得点を生み出せる可能性がある」と力説。1死一塁で1点を取りにいくのではなく、無死一、二塁や無死一、三塁と好機を広げ、大量点を奪いにいくというのだ。

 前日までの対外試合4試合で、ルイスが座った打順は3番が2回、1番が2回。この日は1番の菊池が出塁できなかったため「2番・ルイス」は機能しなかったが、高チーフ兼守備走塁コーチは「シーズンでもルイスが2番に入る可能性はある。彼のタイプだと1、2、3番のどの打順でもこなせる」と今後も試す可能性を示唆した。

 もちろんルイスの打力と走力を生かす打順ならば1番か3番。ただ前日に東出が左膝を痛め、梵も昨オフに右膝を手術と、2番候補の2人が万全の状態ではないだけに、1・2番打者のバリエーションを増やすことは、チームにとってプラスになるのは間違いない。

 この日のルイスは四回に一塁強襲安打で出塁し、すかさず二盗。その後、堂林の敵失で得点した。オープン戦開幕以降、二盗できる機会が4回あったが、そのうち3回試みてすべて成功させている。「打順は、どう組めばいいかを考えているところ」とうれしい悩みの野村監督。打力、走力を兼ね備える新助っ人の加入で、鯉打線は劇的に変化しつつある。

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