梵が1軍合流 開幕スタメンはオレ!

 「広島春季キャンプ」(18日、日南)

 梵英心内野手(32)が、19日から1軍に合流することが分かった。野村謙二郎監督(46)が明らかにした。梵は昨オフに右膝を手術。2軍で調整を続けてきた。昨季まで遊撃のレギュラーは不動だったが、菊池涼介内野手(23)の台頭でレギュラーは白紙。競争を勝ち抜き、開幕スタメンを勝ち取る構えだ。また、天谷宗一郎外野手(29)、土生翔平外野手(23)、庄司隼人内野手(21)が2軍に降格する。

 梵が満を持して1軍練習に参加する。野村監督が「1、2クールと段階(3軍から2軍)を踏んできた。(19日から)合流します。全体練習にも入れる」と明言した。

 背番号6は昨季途中、古傷の右膝を痛め、シーズン終了後の10月に手術を受けた。術後、順調に回復したが、今キャンプは大事をとって3軍スタートとなっていた。

 第1クールは軽めの調整。ノックは右膝の状態を考慮し、正面の打球のみだった。第2クールに入って徐々にペースアップ。8日は遊撃のポジションに入り、左右に大きく動きながら打球をさばいた。第3クールには2軍に合流。ノック、マシン打撃、走塁練習と全メニューをこなした。

 昨季までは不動の遊撃レギュラーだが、今年は安泰ではない。2年目の菊池が急成長しているからだ。キャンプを通して野村監督が「いいものを見せてくれている」と目を細める若武者は、17日の日本代表候補との強化試合に先発出場。2安打し、守備でも安定したグラブさばきを見せた。

 もちろん梵は定位置を譲るつもりはない。常々「負けない」と話し、野村監督が右膝の負担を減らすため描く二塁コンバート案にも「ショートでやる」と慣れ親しんだ守備位置で勝負する覚悟だ。

 菊池と争う開幕スタメンの座。意地とプライドを胸にグラウンドに立つ。

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