堂林、師匠宮本の助言で改良グラブ発注

 広島・堂林翔太内野手(21)が7日、大阪市内で来季から新たに契約するミズノ社のアンバサダーズミーティングに参加。ヤクルトの名手・宮本慎也内野手(42)から助言を受け、“宮本モデル”など2種の新グラブを発注した。手のひら部分が大きく、捕球の安定と送球改善を狙う。今季の失策数は両リーグトップの29個だったが、来季は「10個以内」と激減を誓った。

 年に1度のミズノ社のアンバサダーズミーティングには、球界の一流選手がズラリと集結。初参加で緊張する堂林に、何と名球会選手、ヤクルトの宮本が自らのグラブを持ち、歩み寄った。

 「(グラブが)大きいと捕った位置が分からないからな。村田(巨人)もアホみたいにでかいのを使っていたけど、小さくした」。今季も史上最年長の42歳でゴールデングラブ賞を獲得。同賞を通算10度受賞する守備の達人が、21歳年下の堂林に笑顔で話しかけた。

 グラブの全体サイズは両者ほぼ同じサイズだった。だが違ったのが手のひらの部分。堂林は「比べたら僕のは指(の部分)が長く、受球面が狭かった。宮本さんのは深く見えた」と言う。実際にはめてみて「手のひらに近いと、感じました」と良さを実感した。

 今季終了後には、従来より全体が5ミリ小さいグラブをミズノ側にすでに注文していた。だが、そのグラブの受球面を1センチ広げ、改良を加えることを要望。さらに宮本と同じモデルを、その場で早速、発注した。

 「今まで、中の部分まで言われたことはなかった。新鮮でした」と、名手の助言に感動。受球面が広く、深くなることで捕球が安定。握り損ないによる送球失策も減ることにつながる。来年早々には2種類の新グラブが手元に届く予定で、キャンプ前の自主トレから使用が可能だ。

 宮本とは今季の球宴でキャッチボールをお願いし、送球面での助言をもらった。シーズン中には「守備固めを出されているようじゃダメだ」と、諭されるなど、目をかけてもらってきた。

 今季は両リーグ最多の29失策を記録した。「僕のミスで落とした試合が何試合もある」と反省しきりだ。来季へ向け、「1、2個少なくすればいいってものじゃない。10個以内にしたい」とキッパリ。“師匠”に報いるためにも失策王を返上する。

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