横浜・織田 米球界挑戦「最終目標である世界一のピッチャー」堂々表明 米大進学も視野「若いうちから生の英語に触れて」

 今秋ドラフトの目玉で最速157キロ右腕の横浜・織田翔希投手(3年)が15日、神奈川県横浜市内の同校で会見を行い、米球界へ挑戦する意向を表明した。プロ志望届を提出し、11日からNPB12球団との面談を行った上での決断で「世界一のピッチャーになりたい」と決意を語った。今後は米大リーグ球団との交渉が本格化していくが、米球界だけでなく米国の大学進学も選択肢に入れていることを明かした。

 織田はいつもとは違う緊張の面持ちで会見場に現れた。「最終目標である世界一のピッチャー、世界で活躍するという目標に向けてアメリカの地で挑戦することに決めました」。集まった40社約90人の報道陣を前に堂々と覚悟を口にした。

 幼少期にNPBを夢見たことがあったからこそ、22日のドラフト会議直前まで熟考を重ねた。「NPBを通った方がメリットの方が多いこともあるかもしれないが、『世界一でプレーしたい』という、この思いが一番背中を押してくれた」。今年9月のU-18アジア選手権で初めて日の丸を背負い、各国のトップレベルの選手や野球の環境を間近で見られたことも刺激となった。

 高校卒業後に渡米するのは「一番の困難である言葉の壁という部分で、若いうちから生の英語に触れることによって、メジャーリーグに上がった際に意思疎通を図れる」と将来を見据えての選択であることを説明。母からは「自分のやりたい道に進んでほしい」と言葉をもらうなど、家族も後押ししてくれた。

 今後はメジャー球団との交渉が本格化していくが、「マイナーリーグもそうですけど、大学の方も考えている。異国の地に行くので英語や食生活も関係してくると思うので、野球も生活も考えながら決めたい」と明かした。花巻東から米スタンフォード大に進学し、今年7月にマーリンズと契約した佐々木麟太郎内野手(21)と同じルートをたどってMLB入りの夢をかなえる可能性も考えられる。

 現行制度ではMLB球団と国際アマチュア選手との契約は来年1月15日に解禁となるが、現行の労使協定は12月1日に失効し、ロックアウト突入が懸念されている。関係者によると、新たな労使協定が締結されるまで契約できず、米球界の先行きは不透明な部分もあるという。

 ドラフト会議ではNPB球団からの強行指名の可能性も残るが、「横浜で培ってきたことも、たくさんの方々の思いも背負ってアメリカで挑戦したい」と決意を示した。希望にあふれた18歳が大きな一歩を踏み出す。

 ◇織田 翔希(おだ・しょうき)2008年6月3日生まれ、福岡県北九州市出身。186センチ、81キロ。右投げ右打ち。足立小1年から足立クラブで野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。今夏の甲子園では2回戦の日南学園戦で、春夏の甲子園大会で史上最速となる156キロをマーク。球種はカーブ、チェンジアップなど。直球の最速157キロ。50メートル走6秒2、遠投100メートル。憧れの投手は松坂大輔。

 ◆プロ志望届を提出した高卒日本選手の米球界挑戦の道 プロ野球志望届を提出した選手はNPBの今秋ドラフトの対象となり、指名される可能性は残る。また、大リーグ労使協定では、25歳未満もしくはプロ6年目未満の選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」が存在し、契約金は国際ボーナスプール(国際選手の契約予備金)から支払われる。現行制度で国際アマチュア選手との契約が解禁されるのは来年1月15日。しかし、現行の労使協定は12月1日に失効し、ロックアウト突入の可能性がある。

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