智弁和歌山 4番、キャッチャー・山田が4安打大暴れ 元阪神・中谷監督の教えに感謝「勝ち切れて本当に良かった」
「高校野球和歌山大会・決勝、智弁和歌山4-3耐久」(27日、紀三井寺公園野球場)
9大会で決勝が行われ、和歌山大会は智弁和歌山が耐久に4-3で競り勝ち、夏は3年連続29度目、春夏通算では45度目の甲子園出場を決めた。U18日本代表候補でもある4番・山田凜虎捕手(3年)は勝ち越しを呼ぶ一打を含む4安打の活躍。同じ捕手出身として寄り添ってくれた中谷仁監督(47)への感謝を語った。京都大会は立命館宇治が3年ぶり5度目、奈良大会は天理が2年連続31度目、東東京大会では関東第一が3連覇で11度目の代表となった。28日は6大会で決勝が行われ、49代表校が出そろう予定。
最後の打者のバットが空を切ると、山田はマスクを放り投げてマウンドに駆け寄った。人さし指を天に高く突き上げ、歓喜の輪が広がる。智弁和歌山が“絶対王者”の意地で勝ち切った。
1点リードの八回に追いつかれ、試合は振り出しに。それでも直後に2死から出塁すると、山田が打席に立った。ここまで3安打と絶好調の4番。「自分が打って決める」。初球を迷わず振り抜いた。打球は左前に落ちると、左翼手からの返球に中継に入った遊撃手が三塁へ悪送球。相手守備の乱れに乗じて勝ち越しに成功した。
阪神などでも活躍した中谷監督からは、同じ捕手として時には厳しく育てられてきた。決勝で報徳に10-11と大量失点し、優勝を逃した春季近畿大会後には「キャッチャーはチームが勝ってこそ評価されるポジション」とハッパをかけられた。
この日の九回は1死から安打を許したが、2者連続で三振を奪い1点のリードを守り切った。山田は「最後に勝ち切れて本当に良かった。監督には本当に感謝しています」と笑顔。指揮官も山田の成長には、「リードでもバッティングでもトータルで(チームを)引っ張った、それが全て答えだと思う」と目を細めた。
今大会は松本虎太郎主将(3年)がけがの影響でベンチスタートだった。「虎太郎を甲子園の打席に」-。主将への思いがチームの結束をさらに強め、3連覇につながった。山田は、「このチームで一日でも長くできるように」と次の舞台での戦いを見据えた。
