プロ野球初の月間MVPは? 当時はセ・リーグのみ 投打を通じて1人が受賞【プロ野球記録企画】

 デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく「記録の向こう側」(随時連載)。今回は初めての月間MVPを取り上げる。

  ◇  ◇

 この年からセ・リーグのみで採用された、月別最優秀選手。栄えある第1号に選ばれたのが田淵幸一(阪神)だった。当時はセ・リーグのみが先行しての制定で、投打を通じ対象は1人だった。

 田淵は4月5日の開幕戦、中日戦(中日球場=現ナゴヤ球場)に4番・捕手で出場し、八回の第4打席でソロ本塁打。守っては開幕投手の江夏豊を完投に導き、5-4の白星発進に貢献した。

 田淵はこの月、16試合で50打数18安打の打率・360、11本塁打、20打点の大当たり。堂々たる成績で、初の栄冠を手にした。

 快調に滑り出した田淵は、この勢いを持続する。43本塁打で初のキングに輝いた。また129安打はキャリアハイで、自身唯一の打率3割をクリアする・303でセ・リーグの3位に食い込んだ。

 結果的にこれが田淵にとって、本塁打王に輝いた唯一のシーズンとなってしまう。セでは長らく、王貞治(巨人)の天下が続いた。前年74年には自己最多の45本塁打を放ったが、王の49本に敗れた。76、77年には王に、そして78年には親友の山本浩二(広島)に及ばなかった。

 また、トレードで西武に移籍後の83年にはキング争いで独走していたものの、死球を受けて骨折し、戦列離脱。史上初の両リーグ本塁打王を逃した。

 たった一度の、貴重な栄冠。4月に手にした、初の栄誉が起爆剤となった。(デイリースポーツ・高野 勲)

 答え 1975年4月度の田淵幸一(阪神)

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