三重・上田 納得の99球 九回2死完封目前で交代も「調子に乗っちゃうのでありがたい」
「選抜高校野球・1回戦、三重2-0佐野日大」(23日、甲子園球場)
背番号18が快投で白星をたぐり寄せた。三重の上田が打たせて取る投球で相手打線を翻弄(ほんろう)した。九回2死で降板したが、「完投したら調子に乗っちゃうのでありがたい」と笑った。
もともとは継投で勝ち上がったチーム。沖田展男監督は試合前に「継投でいく」と語っていた。しかし、「相手打線が合っていない」とみると、九回も上田をマウンドに送った。最後は次戦も見据えて古川にスイッチしたが、「あそこまで0に抑えてくれたので大エース」とねぎらった。
昨秋は県大会と東海大会で5試合に先発。18イニングで3失点と結果を残したが、センバツ出場がかかった東海大会準決勝の直前の練習で左目の下を骨折。1カ月以上も練習に参加できず、準決勝と決勝は試合で見守ることしかできなかった。
ピンチの時は一塁アルプス席を見た。「全員、自分の味方だからね」。父と兄の言葉を思い出した。悔しい気持ちも、センバツ出場を決めてくれた仲間への感謝も全てぶつけた99球の自己評価は「100点。いや120点」。勝利の味は格別だった。




