高川学園・河内山 中学1年生の時に甲子園で見た立石弾に導かれ入学 結果で恩返し誓う

 「選抜高校野球・1回戦、英明5-3高川学園」(23日、甲子園球場)

 今も目に焼き付いている、あの弾道。5年前の夏、高川学園の4番・立石が放った、バックスクリーンへの一発。ナイトゲームのカクテル光線に照らされた打球をスタンドから目の当たりにした、当時中学1年の河内山潤捕手(3年)に「ここで、野球したいな」と決心させた。

 昨夏も同校は甲子園の土を踏んだが、河内山は控え捕手で出番は巡ってこなかった。そこから必死の努力で、正捕手の座をつかんだ。頑張れたのは「立石さんの試合があったから」と、今も思う。

 守りでは、味方の失策が絡んで失点が重なっていった。打席でも、思うような結果が出せなかった。九回、2点差に迫り、走者を2人置いて、打順が巡ってきた。結果は、外へのスライダー、ボール球に手が出てしまい三振。最後の打者となった。

 昨秋のドラフト後、立石からの直接指導も受けた。ヒットという形での恩返しはできず、チームも敗退。

 立石の、“練習の虫ぶり”は聞いていた。自身もそれに倣ったつもりだが「“来ただけ”になってしまった。この試合、今後に生かせる日にしないと、本当に意味がない」と目をはらし、声を絞り出した。

 「立石さんには、いろんな支援をしていただいた。リベンジします、と伝えたい」。今も憧れる“あの打球”を追い求める日が、また始まる。

 ◆河内山 潤(こうちやま・じゅん)2008年10月4日生まれ。山口県下松市出身。177センチ、84キロ。右投げ右打ち。小学2年から野球を始め、捕手一本。高川学園中では同校リトルシニア(硬式)に所属。高校では1年秋からベンチ入り。昨夏の甲子園は3回戦進出も出場機会なし。50メートル走6秒9、遠投105メートル。

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