現役引退のDeNA森唯斗 8・28阪神戦で勝利投手「これでダメだったら終わりと覚悟あった」

 今季限りで現役引退することを発表したDeNA・森唯斗投手(33)が21日、神奈川・横浜市内の球団事務所で行われた引退会見に出席した。

 身を退くことを決断した時期は「9月に入ってから」と明かした右腕。今季の1軍登板は1試合のみだったが、8月28日の阪神戦(横浜スタジアム)で先発し、5回4安打2失点で勝利投手となった。森唯は「あの(阪神戦)時点ではまだ決めていなかった」と話したが、「あの登板で、投げる機会をいただいて、正直これでダメだったら終わりだなと言う覚悟はありましたし、あったので、自分にもいい刺激になっていい投球ができたのかなと思っている」とラスト登板を感慨深く振り返った。

 古巣のソフトバンクでは7年連続で50試合以上に登板するなどブルペンをけん引。2018年にはセーブ王も獲得した。2023年限りで古巣ソフトバンクを退団し、同年オフにDeNAに移籍。単身赴任で乗り込んだ横浜では2年間で計15試合に登板、2勝3敗で「何もできなかった。そこは申し訳なかったなと思っています」と話したが、常勝軍団でもまれたリーダーシップとおとこ気あふれるキャラクターで、多くの後輩たちから慕われた。

 会見後、入江、山崎、佐野、山本、堀岡、三森、石田裕、竹田が花束を持ってサプライズで“乱入”。それぞれ「大好きです」「もっと一緒に野球をやりたかった」などと愛あふれる感謝の言葉を贈り、人望の厚さを物語っていた。

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