ロッテは2連敗 西川プロ1号、佐藤復活の2点二塁打も追い上げ届かず 津波注意報の中での開催も
「ロッテ5-8楽天」(30日、ZOZOマリンスタジアム)
最下位ロッテは追い上げも届かず2連敗を喫した。
3点を追う四回、初めて4番に抜てきされたドラフト1位の西川が期待に応えるプロ入り1号ソロ。楽天先発・岸に対してフルカウントからファウルで6球粘って、迎えた12球目。131キロの真ん中低めのスライダーをすくい上げるようにとらえ、左翼席に運んだ。
「自分のゾーンを分かった上で来た球をしっかり振り抜こうと思っていました。もう素直に嬉しいです」と喜んだ。
直後の五回に4点を奪われ、6点差とされたが、その裏に寺地の右前適時打で5点差。六回、西川の左中間二塁打をきっかけに無死満塁とし、小川の二ゴロの間に1点をかえした。さらに2死二、三塁から負傷から復帰したばかりの佐藤の右中間2点二塁打で2点差まで追い上げた。
寺地は「少ないチャンスの中で打つことができて良かったです」。佐藤は「戦力になれて良かったです。前の打席に1本打って(左中間二塁打)久々に凄い良いコールを聞けたので、この打席も声援に応えることができて良かったです」とコメントした。
誤算だったのは先発の石川柊。初回、2死一、二塁から黒川に先制3ランを被弾。五回は宗山の内野安打のあと2者連続四球で無死満塁とし、黒川に犠飛、辰己、ゴンザレスに連続適時打を浴びてKO。2番手・中村稔も堀内に左前適時打を浴びた。
石川柊は4回1/3を8安打7失点。「初回のホームランで雰囲気も悪くしてしまいましたし、また流れの悪い状態で後ろに繋ぐ形となってしまい申し訳ないです」とコメントした。
カムチャツカ半島付近で発生した地震に伴う津波の影響で東京湾内湾に津波注意報が発表。ZOZOマリンスタジアムのある千葉市美浜区でも避難指示が発令された。球団は千葉市防災対策課と協議。スタジアムが避難指示対象エリア外であることもあり、15時頃に試合開催を決断した。
開催が危ぶまれた中、2万5559人の観衆を集めて行われた。五回終了時に打ち上がる予定だった花火も、海岸付近の打ち上げ地点が立ち入り禁止区域となったため、この日は中止となった。





