天理が名門対決制し3年ぶり30回目の夏の甲子園へ 逆転3ランの松村「最高の結果」

 「高校野球奈良大会・決勝、天理3-2智弁学園」(28日、さとやくスタジアム)

 天理が3年ぶり、30度目の甲子園出場を決めた。決勝では10度目の対戦となった両校。これまで天理5勝、智弁学園4勝と互角の戦績を残してきた名門校対決は1点を争う接戦となった。

 天理先発の松村晃大投手(3年)は初回に1点の先制を許したが直後の二回、1死二、三塁で巡ってきた打席。やや甘く入った球を逃さずフルスイングすると、快音を残した打球はあっという間にスタンドへ。

 打った瞬間、右拳を突き上げた松村。この夏、4打席目での初安打が、自らをも救う逆転3ランとなった。

 以降、投げては五回、先頭打者に安打を許すまで無失点。このピンチも2番手・橋本桜佑投手(2年)がしのいで、松村は4回0/3、1失点と大一番の前半の流れを自軍に引き寄せた。

 その松村が七回、1点を失いなお1死満塁のピンチを招くと、藤原忠理監督(59)はここも2年生の長尾涼太投手にスイッチ。長尾は見事、後続を断って危機を乗り越えた。

 八回を三者凡退とした長尾、九回は先頭打者に四球出塁を許し、その後2死満塁までピンチが拡大したが、最後の打者・志村叶大内野手(3年)を左飛に打ち取り、歓喜の時を迎えた。

 先発、そして決勝本塁打の殊勲・松村は「春に偶然、ホームランを2本打てて、それもあって監督さんから『思い切っていけ』と言っていただいて、最高の結果になりました」と一発を振り返った。

 センバツは初戦敗退となった天理。松村は「打たせて取るピッチングで、1勝に貢献したい」と甲子園での活躍を思い描いていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス