阪神、90周年で野球振興に力 NPB「空白地」で交流戦

 プロ野球阪神が球団創設90周年イヤーに一段と野球振興に力を入れている。日本野球機構(NPB)のチームがない、いわゆる「空白地」で2軍が独立リーグ球団と交流試合を行い、シーズン中の甲子園球場では異例といえる野球教室を球団OBを講師役に開催した。

 連日、4万2千人超の観客を甲子園に動員するなど球界屈指の人気を誇っても、嶌村聡球団本部長は野球人口減少へ危機感を示し「野球というスポーツの良さを感じて、ファンになってもらうことが必要」と語る。

 交流試合の初戦だった4月16日、高知市で臨んだ四国アイランドリーグplus高知戦の前にはファンとの記念撮影や、子どもたちとキャッチボールをするイベントを実施。

 イベントに参加した小学6年生は「あまりできない経験をさせてもらって楽しかった。もっとファンになった」と笑顔を見せ、高知の武政重和球団社長は「収益面でも大きい。僕らだけで普及活動をしても限界がある。阪神さんのブランドは特別。今後も一緒にやっていきたい」と期待した。

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