新庄ハム 清宮弾で開幕白星発進 AI予言的中「チャットGPTに今日の展望を聞いたら」
「西武0-2日本ハム」(28日、ベルーナドーム)
栄冠に向けた大航海の船出を、日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)のアーチが彩った。2年ぶりの開幕スタメンで、プロ8年目にして自身初の開幕弾。価値あるひと振りで勝利をもたらす先制点をたたき出し、「ほんとにチームを勢いづけられたかな」と胸を張った。
白熱の投手戦で迎えた七回無死。西武・今井の逆球になった初球の内角直球を見逃さなかった。打った瞬間に確信したように歩を進めた一撃は、高々と舞い上がって右翼席に着弾。新庄監督にはお約束の指1本で迎えられ、ベンチで破顔した。
“予言”が当たった。「試合前のロッカーで、チャットGPTに今日の展望を聞いたら、中盤に僕がホームランを打つって言ってて。ちょっと鳥肌が立ちました」。今回が初めてという同僚の“お遊び”の結果が現実に。「ベンチもみんな知ってたんで。『AIすげぇ!』みたいな感じでした。ビックリしました」と笑いが止まらなかった。
昨年はキャンプ直前に左足首を負傷して出遅れ。今年は自主トレからケガに細心の注意を払って調整を進めてきた。開幕の舞台にも気負いはなし。「いつも通り」を繰り返し「今までやってきたことしか出せない。逆にそれさえできれば、いいパフォーマンスも出せるっていう自信がある」と揺るがなかった。
昨季は後半戦に存在感を示し、規定打席未到達ながら打率3割、15本塁打。年間を通して活躍できるかがチームのカギを握る。「次の日また切り替えて、いい準備ができれば」と言いつつ、オープン戦からこの開幕戦まで試合前の声出しを担当した試合は全勝であることを明かし「そのゲンは明日もしっかり担いでいきたい」とニヤリ。AIも認める主砲が、優勝を目指すチームに最高のスタートをもたらした。





