オリックス・宮城 侍J先陣任せろ!5日オランダ戦先発 ユニ忘れ太田に借りて練習「気持ちは持ってきました」
野球日本代表「侍ジャパン」は4日、「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025 日本対オランダ」(5、6日・京セラ)を控え、大阪市内で前日練習を行った。今回のメンバーの中で唯一、前回のWBC優勝経験者であるオリックス・宮城大弥投手(23)が初戦で先発。先陣を託された左腕が連覇が懸かる2026年3月のWBCでも日の丸を背負うべく、アピールを期した。
慣れ親しんだマウンドで2025年井端ジャパンの先陣を切る。すっかり日の丸のユニホームも板についた宮城が本拠地・京セラドームでの初戦で先発。シーズンへの調整は度外視し、全力でオランダ打線と対峙(たいじ)する。
「(抑えにいく)そのつもりでやっています」。ブルペンではカーブやスライダーなども交えながら22球を投じて調整。投内連係でも軽快な動きを見せて状態の良さを示した。前回WBCで世界一を経験した左腕。代表初選出の選手が多い中で宮城の落ち着いた立ち居振る舞いは一層、際立った。
まさかのアクシデントにもなんとか対応した。本来なら背番号「13」のユニホームを着るはずが、この日は「31」を着用。チーム宿舎に自身のユニホームを忘れ、オリックスで同僚の太田のユニホームを借りて練習に臨んだ。報道陣から問われるも「気持ちは持ってきました。カバンには見当たらなかったです」とジョークを交えて回答。「わざとではないです。朝、撮影があってそのまま脱ぎっぱにしてしまいました」と弁解した。
連覇が懸かる来年3月のWBCでの代表入りに向けて絶好のアピールチャンスとなる。「どの場面でも投げられる、戦えるってところをアピールしたい。来年選ばれる機会があればどこでも準備したいです」。圧倒的な投球を披露し、WBCへの切符をたぐり寄せる。