楽天 不惑の岸 新球シンカーで開幕投手オレも狙う 45歳ヤクルト・石川の名乗りに刺激
「楽天春季キャンプ」(4日、金武)
楽天・岸孝之投手(40)が新球シンカーで開幕投手に名乗りを上げた。「先発をやっている以上はね。(開幕投手は)やれるならやりたいし、そのためにしっかり準備をしたい」。開幕マウンドを目指す球界最年長45歳のヤクルト・石川からもらった刺激がある。自身4度目となる大役を、覚悟を持って狙いにいく。
強い風が吹き、冷え込んだ金武だが、ベテランはキャンプインから4日連続、ブルペンで腕を振った。「投げないと感覚を思い出さない」と立ち投げで投げ込んだ。4日間でトータル270球。「傾斜を使って投げることはできるならばしたい」と自らの調整方法は確立されている。
昨年12月に40歳を迎えた。不惑となった今も、変わらない探究心がベテランを支えている。昨年のシーズン最終戦でこれまで練習してきた新球シンカーを投じた。「それまでは試合で投げたことなかったけど、今年は幅を広げるためにも投げたい」と意気込み、「何かが悪くなるなら考えないといけない。でも投げる方向ではいる」と決意。変化を恐れず突き進んでいく強さを見せた。
今後は第2、第3クールをメドに捕手を座らせた状態で、本格的なブルペンに入っていく予定。「今はまだぼちぼち。ここからどういくかだね」。若手の成長や台頭の中で見せたい“おっさん”たちの意地もある。開幕投手の座を、最後まで譲るつもりはない。