巨人 久保康生コーチが第1クール総括 魔改造の引き出しは「まだあります」田中将大が効果伝える「肩肘に関して疲労度が少ないと」

 (左奥から)阿部監督、内海コーチ、久保コーチが見守る中、ブルペンで投げる田中将(中央)=撮影・伊藤笙子
 久保コーチとワンツーマンでネットスローを行う田中将(撮影・伊藤笙子)
2枚

 「巨人春季キャンプ」(4日、宮崎)

 田中将大投手とマンツーマン指導を行っている久保康生巡回投手コーチが、第1クール終了に合わせ「引き出しはまだまだあります」と総括。次クールでも新たな試みを行っていく考えを示した。

 この日の魔改造講座では、ボールを2つ持って投げるトレーニングを施した。これについて久保コーチは「もう1個のボールを小指と親指で挟んで掌底で待ってるんですけど、うまく投げると2個が連なっていくんですよ。手が立たずに横に出てしまうと、ボールが散らばっていくんですよ」と説明。実際にお手本を見せると「田中投手は『おー、さすがです』って(笑)」と称賛されたという。

 だが本人がやってみるとボールはバラバラに。「左右に散らかってましたね。悔しがってました、『えー』って。ボールが右と左にバッと分かれていくんですよ」と久保コーチ。リリース時にしっかり叩くイメージができれば、ボールは二つ連なっていく。それはボールの強さ、角度にもつながる。

 「しっかりトップがあって、そっからしっかり投げる。2つ同じところにボールがスッと集まって『2個重なっていくからね』っていう話をしたら、少しわかってました。できるだけ縦の動きで、手が立ってくるように」と久保コーチ。復活へ様々な引き出しを見せた4日間だったが「まだあります。彼には言ってますので。まだやっていないのが、まだあるんで、もうちょっと頑張ってくれなという話はしています」と明かす。

 この日は「2人で仲良くやってるように見せてこう、歩いてこう」って言うた(笑)。ビックリしてましたよ」と手をつないで移動するシーンも。「この期間中にこれだけボールを投げたのも経験もあまりないという話の中で、その肩肘に関しては非常に疲れが、疲労度が少ないと。これだけ投げてきたのに、こんな経験あんまり無いのに、肩とか肘とか疲れていないんで、そういう意味では合ってる。というところから、たくさんやっても壊れないような体の使い方とか、パワーの出し方とかっていうのが、非常にその中から自分の中でのヒントにつなげられていると思います。今まで少し投げるとあっちが痛いとか、肩に歪みがくるとか、肘が痛いとか、それで連続してこういうような練習ができなかったと言っているので、そういう意味でも確信は自分の中でも芽生えてきたんじゃないかなと思います」と名伯楽は言う。

 指導者として「プロ野球に入って、僕もこうしてプロ野球に入ってきたんだけど、プロ野球に入って少しでも輝いて、お金をたくさんもらって、それのお手伝い。やっぱり郷土の名士なんですよね。郷土から送り出されてきた選手たちっていうのは、すごくオラが村のスターなんですよね。そのスターたちを僕らは預かっているわけだから」と信念を語った上で、「できるだけ地元の人たちが頑張ったな、良かったな、プロ野球で頑張ってるねというふうな選手に仕立てて、少しでもお手伝いして、そしていい野球人生を進めてあげたいなというのは非常に僕の中の原動力ですね」と思いを明かしていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス