夏の甲子園 午前、夕方の2部制導入 大会第1~3日で導入、準決勝&決勝は試合時間繰り上げ

 日本高野連は19日、今夏に行われる第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)の運営委員会を大阪市内で開き、暑さ対策として大会第1日から第3日の試合数を1日3試合とし、試合を午前と夕方に分けて実施する「2部制」を導入することを決めた。日本高野連は2022年から、朝と夕の2部制を含む暑さ対策について、さまざまな見地から議論を進めてきた。

 夏の甲子園に午前と夕方の「2部制」が導入される。

 近年は大会期間中に気温35度を超えるような猛暑が続き、熱中症や脱水症状を防ぐための暑さ対策が急務となっていた。日本高野連は22年から具体策の検討に着手。第1日から第3日を1日3試合として2部制を部分的に導入することを決めた。第4日から準々決勝は従来通り、午前と夕方で間隔を開けずに1日4試合を実施する。

 第1日は開会式を従来の午前9時から8時30分開始に前倒しし、第1試合を10時から行う。第2試合は午後4時にプレーボールで、第3試合は午後6時30分開始のナイターで実施する。第2、3日の第1試合は午前8時、第2試合は10時35分から開始し、第3試合は午後5時から行う。入場券は午前と夕方でそれぞれ発売するという。

 第1日の第1試合は午後1時30分、第2、3日の第2試合は午後2時30分までに終了していない場合、原則として「継続試合」になる。翌日以降に試合が中断された場面から再開される継続試合は、22年春の第94回選抜高校野球大会から導入されている。

 暑さ対策の一環として準決勝、決勝の開始時刻も繰り上げる。準決勝は従来より1時間前倒しで第1試合が8時、第2試合が10時35分開始に変更。決勝は昨夏大会の14時開始から4時間繰り上げて、10時開始となった。

 日本高野連の井本亘事務局長は「一歩目を踏み出さないと、いろんな展開が見えてこない。課題を見つけて、4試合で2部制ができるか、可能性を探りたい」と説明した。甲子園球場が開場100年を迎える節目の年。高校野球界が大きく変わろうとしている。

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