中日が痛恨の延長十二回引き分け リード守り切れず 延長の勝ち越し機に中田、中島に一本が出ず

 「ヤクルト1-1中日」(30日、神宮球場)

 中日が終盤のリードを守り切れず、延長十二回、痛恨の引き分けとなった。

 またしても魔の八回だった。三回に挙げた1点を涌井-齊藤-清水のリレーで守ってきたが、八回にマウンドに上がった松山がつかまる。前日にリードの場面で登板も1死も取れず敗戦投手に。雪辱をかけてのマウンドとなったが、1死から代打・青木に左前打を許すと、この後2死一、二塁からオスナに中前へはじき返され、同点打を献上した。

 中日は三回、先頭のロドリゲスが中前打で出塁。犠打などで2死三塁とすると、田中が左前適時打を放ち先制。しかし、その後は追加点を奪えないまま。延長十回2死一、三塁で4番・中田が三ゴロに倒れると、続く十一回2死一、三塁でも代打の切り札・中島が空振りの三振に終わった。

 先発のベテラン・涌井は三回、連打で無死一、二塁をピンチを招くも、自らの好フィールディングなどでしのぐと、6回まで5安打無失点の好投。七回に先頭・オスナに左前打を許して降板したが、この後1死一、三塁のピンチを3番手の清水が武岡を三振、中村を左飛に打ち取った。

 しかし、前日の開幕戦に続いてリリーフ陣が終盤につかまり、初勝利はするりとこぼれ落ちた。

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