「オープン戦、ＤｅＮＡ４－４日本ハム」（８日、横浜スタジアム）

　これぞ、主砲の仕事だ。日本ハムは外国人野手不在の布陣で、野村佑希内野手が４番で出場。二回に先制左越えソロ、三回には左前適時打。２打数２安打２打点１四球と結果を残した。オープン戦無敗継続に大きく貢献。チームは４勝２分けで単独首位に立った。

　「結果を出しているピッチャーから打てたのは良かった」

　ＤｅＮＡの開幕投手・東との対戦。先制ソロは初球の甘く入った変化球を迷わず仕留めた。「僕のスタイル。初球から打ちにいっているので、いつも通り」と納得の表情だ。

　昨季は新庄監督から４番に指名され、キャンプから実戦で４番フル出場を義務づけられた。「去年は前掛かりで“とにかく結果を出さないと”と。今は落ち着いてできている」という。現段階で打順にこだわらない。「任されたところで結果を出すことを意識しています」と自然体で臨んだ先に４番の座を狙う。

　試合前には鳥山明さんの訃報も入った。「ドラゴンボールは全部読んだ」と明かすほど、少年時代に夢見たヒーローだった。「子どもたちが憧れてプロ野球選手になりたいと思ってもらえる選手になりたい」。４番を奪還して、夢を与える。