阪神から巨人移籍のカイル・ケラー「優勝するためには阪神を倒さないといけない」 伝統の一戦を心待ち

 入団会見を開いたカイル・ケラー
 入団会見を開いたカイル・ケラー
 巨人のユニホームを着て笑みを見せるケラー
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 昨季は阪神に所属し、巨人に新加入したカイル・ケラー投手(30)が29日、川崎市内のジャイアンツ球場で入団会見を開いた。ケラーは冒頭、「巨人軍の一員になれて光栄に思いますし、すごく喜んでおります。少しでもチームに貢献できるように頑張りたい」などと決意を語った。

 異例の補強戦略だ。昨年12月の現役ドラフトでは馬場皐輔投手を獲得。昨季、リーグ優勝&日本一に輝いた阪神から、中継ぎ投手を2人も補強するのは、極めて珍しいケースだ。右腕は昨季、家族の事情で8月に米国に帰国し、そのまま退団。そこまでは27試合の登板で、防御率1・71の安定感を誇っていた。

 昨季は12球団ワーストの救援防御率3・81が要因となり、2年連続Bクラスに低迷した。リリーフ陣の強化はオフの最重要課題でもあった。吉村編成本部長はライバル球団からの獲得について「彼のNPBでの2年間の実績、経験がジャイアンツに必要だった」と説明。「(阪神では)セットアッパー、ストッパーを経験してている。勝つために必要な能力を兼ね備えている」と評した。

 “アレンパ”を目指す阪神にとって、チームを熟知する助っ人は脅威の存在。「知っていることもある」と、ニヤリと笑うケラーは「優勝するためには阪神を倒さないといけない。対戦が楽しみです」と、伝統の一戦を心待ちにしていた。

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