ソフトバンクや中日でプレーした亀澤恭平氏が２６日、自身のＸ（旧ツイッター）を更新。ソフトバンク・和田らの発言で注目が集まった育成選手の立ち位置について持論をつづった。

　亀澤氏はソフトバンクでは育成選手として在籍。その後、中日では支配下選手として５年間プレーした。「ホークスの育成の時の質問がたくさん来ます。個人的に少し触れます」と、自身の経験談を切り出した亀澤氏は「僕の時は育成選手はプロ野球選手ではないと口酸っぱく言われ、けちょんけちょんにされながらやっていました。全くその通りだし、それがあるから今があります。本当に当時のホークスの関係者の方には感謝しています」と記した。

　ソフトバンクでは若手が伸び悩んでいる現状に、和田が契約更改後の会見で「育成選手はプロ野球選手ではないと思う」と、厳しい言葉で自覚を促した。これに、育成選手からエースとなり、大リーガーとなったメッツ・千賀滉大投手もＳＮＳで同調。「僕と和田さんは数年前からフロントに言ってました。僕は２軍の支配下の選手でもそうしてと言ってましたが」と、若手の姿勢に物足りなさを感じていたことをにじませた。

　現在、ショウワコーポレーション硬式野球部の監督を務める亀澤氏は「今この時代になって思うのは、ネガティブをポジティブに変換する若い選手が少なくなった」とし、あらためて「３桁はプロじゃない。そこを、絶対勘違いしてはいけない。僕はそう思います」と思いを込めた。