広陵“ボンズ”真鍋慧がまさかの指名漏れ 中井監督「ショックを受けていた」4位以下なら進学意向で退席 恩師は「今後に期待したい」

 記者会見場を後にする広陵の真鍋慧。左は中井哲之監督
 ドラフト中継を中井監督と見つめる広陵・真鍋
 広陵・真鍋慧
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 「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)

 高校通算62本塁打を誇る広陵の真鍋慧内野手(18)は、まさかの“指名漏れ”となった。

 高卒からすぐさまプロで活躍するためには一定の評価がされなければならないと決意を固め、3位以上の“縛り”を自らに課していた。4位以下で指名を受けた場合は大学進学の意向を示していた。

 真鍋は校内の会見場で中井監督と席に着き、テレビに映し出されるドラフト中継を見つめていた。3位指名最後となった中日の指名も表情を変えずに見つめていた。4位までの指名を見届けると退席した。

 中井監督は指名されなかった真鍋について「ショックを受けていた」と話した。退席後は、「これが現実。悔しかったら頑張るしかない」と声をかけると、真鍋は静かにうなずいたという。

 中井監督は真鍋の気持ちをおもんぱかりながらエールを送った。「非常に負けず嫌いで頑張れる子。今後に期待したい。この悔しさを忘れずに、どんな練習でも、きょうの悔しさを忘れずにやってほしい。大学でもうひとまわり大きくなってほしいし、しっかりサポートしていきたい」。卒業後は大学に進学する予定。

 真鍋は1年夏から名門の中軸を担い、甲子園には春夏通じて3度出場した。今夏は優勝した慶応に3回戦で敗れていた。聖地での本塁打はなかった。

 ◆真鍋慧(まなべ・けいた)2005年6月17日生まれ、18歳。広島県広島市出身。内野手。右投げ左打ち。189センチ、90キロ。小学1年でソフトボールを始め、中学時代は広島安芸リトルシニアに所属。広陵では1年夏からレギュラーを務める。高校通算62本塁打。愛称は“広陵のボンズ”。

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