【ドラフト注目選手】東洋大・細野 最速158キロ左腕 力強さ世代屈指!制球力課題もポテンシャル評価

 23年度ドラフトの中で注目の候補選手を紹介する。“豊作”といわれる大学投手の中で、上位候補が多数所属する東都大学野球リーグ編。左腕では東洋大の細野晴希投手(4年・東亜学園)や、国学院大の武内夏暉投手(4年・八幡南)、右腕では青学大の常広羽也斗投手(4年・大分舞鶴)らの注目度が高い。

  ◇  ◇

 力強さは世代屈指だ。東洋大の細野は力感のないフォームから最速158キロの直球を投げ込む。けん制やフィールディングもトップレベル。制球力に課題はあるものの、それを上回るポテンシャルの高さにスカウト陣も熱視線を送る。

 大学ラストイヤーは最高学年としての自覚が芽生えた。元々は「先頭に立ってやるタイプじゃない」と、練習姿勢も控えめだったが、昨年12月に井上大監督(50)と一対一で面談した際に「エースじゃないんかと、そういう立場だったらもっと先頭に立ってやれよと、厳しい言葉をいただいた」と細野。立ち居振る舞いを見直し、結果も残す。

 2部だった今春リーグは7試合に登板し5勝負けなし。駒大との入れ替え戦は185球を投げて完投勝ちして1部昇格に貢献した。今では指揮官も認める絶対的エースとして存在感を放っている。

 8月末に行われたU18壮行試合では自己最速の158キロをマークし、視察したNPBスカウト陣に強烈なインパクトを与えた。心技体で成長した左腕は、プロの舞台で活躍する準備はできている。

 ◆細野晴希(ほその・はるき)2002年2月26日生まれ、21歳。東京都八王子市出身。180センチ、85キロ。左投げ左打ち。投手。加住小2年から交友ビクトリーズで野球を始め、東海大菅生中では軟式野球部に所属。東亜学園では1年夏からベンチ入り。50メートル走6秒7、遠投125メートル。最速158キロ。

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