ヤクルト・高橋奎二投手（２５）が２日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、２２００万円から２８００万増の５０００万円でサインした（金額は推定）。

　今季は１７試合で先発を務め、自己最多の８勝を挙げた。６月１２日・ソフトバンク戦ではプロ初完封。日本シリーズ・第３戦では６回無失点の好投を披露し「９月（にコロナで投げれなかったの）は悔しかったたけど、それ以外のところは自分のピッチングができた。８勝もできるとは思っていなかったので、すごくうれしく思う」と振り返った。

　さらに、今年は侍ジャパンの強化試合にも選抜された。１１月１０日のオーストラリア戦では第２先発として、５回から登板し、２回を１安打無失点。先頭から３者連続で三振に斬るなど、持ち味のまっすぐでアピールした。

　３月の本戦に向けては、「日本を代表する選手の皆さんがいるなかで選んでいただいて、そこで海外の打者相手に三振を取れた。本番で選ばれるとしたら、どんどんまっすぐで投げたい」と意気込んだ。

　今オフは、下半身や体幹の強化を目標に１人で全力集中する。「来年は絶対、規定投球回数、２桁勝利を目指して。三振に魅力を感じるので奪三振を狙って行きたい。とりあえず１０勝を目指す」。「２ケタ勝利」と色紙に記した左腕は、“左の高橋”を目指し、鍛錬を重ねる。