イチロー氏 松坂氏とのプレー「夢だった」女子高生と試合「意義があると信じて」

 7回、三ゴロに倒れた松坂大輔氏(撮影・堀内翔)
 試合後、高校野球女子選抜の選手たちと記念撮影をするイチロー氏(左)と松坂大輔氏(右)=撮影・堀内翔
 試合を終えて記念撮影をするイチロー氏(左)と松坂大輔氏(撮影・堀内翔)
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 「KOBE CHIBEN7-1高校野球女子選抜」(3日、東京ドーム)

 マリナーズなどで活躍したイチロー氏(49)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」が高校女子選抜に逆転勝利した。

 イチロー氏は1失点完投勝利。七回には3者連続で三振に斬って取るなど14奪三振、131球の熱投だった。ただ、打撃は4打数無安打でまさかの併殺打も奪われ、悔しさも爆発させた。

 4番・遊撃で出場した松坂大輔氏は4打数3安打1打点の活躍。

 イチロー氏は「2019年の引退の試合が東京ドーム。こういう形で帰ってこられて感無量ですね」と、ファンの拍手に笑顔。昨年に続く女子選抜との試合に、「高校3年生の女子高生たちの大きなモチベーションになったらいいなと。僕がピッチャーで130キロくらい、女子だとなかなか投げられないと思うんですよね。でも、そのいいバランスでこのゲームができる。今日は松坂選手も加わってくれて、さらに、女子高生たちに新たなにこういうステージがあるのは意義があることになるんではないかと信じて戦いました」とうなずいた。

 自身の投球については「ボロボロです。でも、この試みは僕自身もアスリートとしての限界をみられるいいチャンス。今日もボロボロになるまでやろうと。これが現役の野球選手だとできない。毎日限界を迎えたいと思いつつなかなかできることではないんですけど、今日は今日の限界を見たような気がして、すごく気持ちで気持ちよかった」と充実の表情だった。

 松坂氏との競演に、「このゲームを松坂選手がモチベーションにしてくれるのは僕もうれしい。大リーグ、西武に入った時もこれは手ごわい相手だなと。将来は同じチームでできたらなという夢があったので、これを続けて行けたらいいですね」と語った。

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