京大医学部・水口 ソフトバンク育成7位指名に「やっぱりうれしい」 支配下のみプロ入り希望も揺れる胸中
「プロ野球ドラフト会議」(20日、都内ホテル)
京大の最速152キロ右腕・水口創太投手(23)が、ソフトバンクから育成7位指名を受けた。
京大のドラフト指名は2014年のロッテ2位・田中英祐投手以来、8年ぶり2人目で医学部では初。「やっぱり名前を呼ばれた瞬間はうれしかったです。田中英祐さんが京大からプロに行けるということを示してくれて、自分もそれを目標にやってきたので、指名されたのは本当にうれしい」と喜びを語った。
指名を受けるまでは不安も大きく、「指名してほしいなという希望もありました。評価してもらったのが自分としては一番うれしかったです」と安堵(あんど)の様子も見せた。元ソフトバンク投手の近田怜王監督も「僕も緊張した。教え子が指名されたのは初めての経験。光栄な瞬間だった」と感慨深げに語った。
ドラフト前には「プロに行くのは支配下のみ」と意向を明かしていたが、「これから考えていきたいと思います」と熟考する姿勢を示した。ただ、ソフトバンクについては「育成のうまい球団と聞いている。入るのは楽しみ。強くて、日本球界を引っ張っているという印象」と好印象を持っている。
自身の武器は「上手投げが特徴。角度のある真っすぐと落ちる系の変化球で空振りを狙える」。194センチの長身も「それが一つの特徴というか武器だと思うので球の角度を持ち味に」と生かしていく。「真っすぐで押し切るピッチングが自分のスタイルなので、そこをどんどん伸ばしていきたい」とも意気込んだ。
憧れの選手にはダルビッシュを挙げ、「スケールの大きい選手になりたい。時間はかかるけど球界を代表する投手になりたい」と目標を掲げた。