成田が16年ぶり関東大会出場 エース・齋藤が3失点完投で拓大紅陵を破る
「秋季高校野球千葉大会・準決勝、成田5-3拓大紅陵」(1日、千葉県総合スポーツセンター野球場)
成田が拓大紅陵を破り、16年ぶり7度目の関東大会出場を決めた。齋藤悠世投手(2年)が9回を投げきり8安打3失点。チームを勝利に導いた。
持ち前の粘り強さが光った。2-0の二回に、3安打と犠打を許し同点とされピンチを迎えた。だが、尾島治信監督が「修正能力が高い」と評価するように、しっかりと立て直し、八回まで無失点。期待に応えた。
九回には、先頭に死球を与え、さらに暴投と安打で1点を許したが、ここでも粘りの投球を披露。最後の打者を空振り三振に斬って取り、関東大会への切符をつかんだ。相手のバットが空を切った瞬間、マウンドで大きくガッツポーズを決め雄たけびをあげた。
「二回が終わった後に(部長先生の)梁川先生から『慎重になりすぎだから、もっと気持ちで押していけ』と言われてからは気持ちで押していくことができた。自分の本来のピッチングができた」。最高の形で試合を締めくくり、笑顔を浮かべた。
2日の決勝では専大松戸と戦う。「今日は今日、明日は明日。疲れてるという言い訳は絶対にしたくない。エースナンバーをもらっているので、自分がしっかり抑えてチームを勝利に導けるようにやっていきたい」と齋藤。右腕は腕を振り続ける。