八戸工大一・葛西 みちのくの鬼肩 ソフトバンク・甲斐を参考に
第104回全国高校野球選手権の地方大会がすでに始まっている。まだ全国の舞台でベールを脱いでいない逸材も多く、今秋ドラフト候補を、デイリースポーツ・アマ野球担当が投手・野手に分けて紹介。今回は野手を取り上げる。
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八戸工大一(青森)の葛西凜捕手は強肩強打でアピールする。二塁送球タイムは1秒9を誇り、打撃では主に4番に座ってけん引する。
野球を始めた小学2年時は外野手だったが、3年に上がる前に肩の強さに自信を持ち始め捕手に転向。強肩を生かして「盗塁を刺して投手の調子を上げていけたら」と話す。
参考にするのは、強肩のソフトバンク・甲斐だ。「“甲斐キャノン”と言われていて、自分も体現というかやってみたいなと。一つの部分をマネして、あとは自分の感覚でやっている」。試行錯誤を繰り返して、技術に磨きをかけている。
2年春から正捕手の座を掴み、昨夏は西武ドラフト5位の黒田とバッテリーを組んだ。葛西も将来は「プロ野球選手になりたい」と話す。まずは青森で頂点に立ち、甲子園で名をとどろかせる。
◆葛西 凜(かさい・りん)2005年1月6日生まれ、17歳。青森県中泊町出身。181センチ、75キロ。右投げ右打ち。捕手。中里小2年からNSゴールドスターズで野球を始め、中里中では軟式野球部に所属。八戸工大一では1年秋からベンチ入りし、2年春から正捕手。遠投110メートル、50メートル走6秒3。