中日・柳 完封12球団一番乗り 「1人で投げ切ろう」決意の登板3安打8K

 「中日1-0広島」(3日・バンテリンドーム)

 九回1死一、二塁のピンチ。リードは1点。長打なら逆転の場面で、マウンドに間を取りに来た中日・立浪監督から柳は「ここまで頑張ってきたから、もう一回攻める気持ちを」と激励された。「監督の目を見て気持ちが一段階、高まった」とギアを上げた。

 4番・マクブルームへの初球はボールになったが、声を上げ、試合当初のような勢いを取り戻していた。続くカットボールで三ゴロ併殺。12球団一番乗りの完封となり、マウンドで笑みがはじけた。

 前回3月27日の巨人戦では2者連続本塁打で初回にいきなり4失点。「落ち着く間もなく畳みかけられた。今まで経験したことのないマウンドだった」と振り返る。反省を生かし、この日は冷静な投球を展開。緩急をうまく使って3安打、8奪三振と持ち味を出した。

 延長12回の総力戦となった前日はベンチ入りした全ての投手が登板した。自宅でサヨナラ勝ちの熱戦を見届け「明日は1人で投げ切ろう」と心に決めていた。今季のさらなる飛躍を期待させる、気持ちの入った133球の力投だった。

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