ヤクルト・木沢 自己最速156キロ!昨年のドラ1が1軍初登板へアピール
「オープン戦、日本ハム1-1ヤクルト」(3日、札幌ドーム)
もどかしさを力に変えた8球だった。今年登板した3試合でいずれも失点を喫していた昨年のヤクルトのドラフト1位右腕・木沢尚文投手(23)が、この日は自己最速の156キロを計測するなど1回をピシャリ。新球・シュートでの球速更新に、表情が少しだけ緩んだ。
「ここらで結果を出さないともう…開幕のチャンスが少なくなる大事な1試合だと思って、マウンドに立ちましたので、三者凡退に抑えられてよかった」
崖っぷちだった。七回にマウンドに上がると、初球から150キロ中盤を連発。2死を奪うと、宇佐見に対して2球続けて156キロをたたき出し、最後はカットボールで二ゴロに仕留めた。1回を無安打無失点。高津監督も「そろそろ結果を求められる」とし、好結果にうなずいた。
シュートはオフから取り組んできた新たな武器だ。「シュートの方が前で放せている感覚はある。球速も直球と変わらないくらい出たので良かった」と木沢。昨季かなわなかった1軍初登板をつかみ取るため、結果を出し続けていくしかない。




