中日・石川昂 豪快2ラン 課題の速球打ちに手応え「初めて打てた」

 「オープン戦、中日7-9楽天」(27日、Agreスタジアム北谷)

 欲しかった一発が2戦目に飛び出した。3年目の中日・石川昂が二回、豪快な2ランを放ち「この1カ月、思うような打撃ができていなかった」とその分の喜びを、バットを高々と掲げ表現。計4打点と存在感を示した。

 26日のオープン戦初戦は無安打で2三振と散々で「情けない。何をしているんだろうと思っていた」と反省した。気持ちを切り替え挑んだ二回の第1打席。楽天・滝中の内寄りの直球を左翼フェンス奥の防球ネットまではじき返す、大砲候補らしい一撃を披露した。

 これまで速い球に差し込まれる場面が目立ち、課題としてきた。「(今季の実戦で)真っすぐを初めて打てた」と手応えをつかみ、続く三回にも適時打。心のモヤモヤを自慢のバットで振り払った。

 将来の主軸として期待は大きく、三塁で起用されている。三塁手で2019、20年にゴールデングラブ賞に輝いた高橋周を二塁に回してまでも経験を積ませる立浪監督は「悩みながら取り組んで、(結果が出れば)当然うれしいでしょう」と成長を認めていた。

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