日本ハム・上沢 2桁星王手「ストライク先行で」快投8回1失点

 「西武1-3日本ハム」(16日、メットライフドーム)

 日本ハム・上沢が小気味よく、相手を手球に取った。今季初登板だった敵地で8回5安打1失点。「ストライク先行でベース盤の上で勝負できた」と強気の投球で攻め続けた。

 球威のある直球で押し込み、変化球が低めにズバズバと決まった。二回1死から5者連続で空振り三振に斬ってリズムに乗ると、五回まで二塁さえ踏ませぬ圧巻の投球だった。

 六回に1点を失ったが、追加点は許さず。八回には1死一、二塁のピンチで金子を左飛、前の打席で変化球を適時打された源田には、「あえて」の真っすぐで空振り三振に仕留め、大きくほえた。

 後輩の姿が発奮材料になった。ルーキーの伊藤や、2年目の立野が1軍で台頭。結果が欲しいあまり窮屈な投球になっていたという右腕は、「思い切って勝負しないとだめだなと、若いピッチャーから改めて気づかされた」と原点に立ち返った。

 これで18年以来3年ぶりの2桁勝利まであと1つ。「そこはマスト。達成できるように頑張りたい」。エースの言葉に頼もしさが増した。

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