二松学舎大付・秋山 連投なんの!六回までノーノー 3年ぶり4度目の夏切符

 「高校野球東東京大会・決勝、二松学舎大付5-1関東第一」(2日、東京ドーム)

 東・西東京大会の決勝が行われ、東東京大会は二松学舎大付が3年ぶり4度目の夏切符。今秋ドラフト候補・秋山正雲投手(3年)が3安打1失点完投で聖地へと導いた。西東京大会は東海大菅生が4年ぶり4度目の優勝を果たした。千田光一郎外野手(3年)が四回に勝ち越し3ランを放つなど13安打8得点と圧倒。これで代表49校が決定。3日にオンラインでの組み合わせ抽選会が行われる。

 九回2死。秋山が相手のバットに空を切らせると、左手でこん身のガッツポーズを突き上げた。「とてもうれしいです」。関東第一・市川とのプロ注目投手同士の対決。「意識する存在」というライバルと投げ合い、六回まで無安打無得点に封じるなど最高のパフォーマンスを披露した。

 七回の先頭に初めてHランプをともされても冷静だった。「ヒットを打たれた瞬間に(スタンドの)歓声が大きかったので。そこで(無安打投球だったと)気づきました」と顔色は変えず。生命線である右打者へのクロスファイア、左打者への外角を突き続けた。

 「疲労はあまり感じていなかった」と1日の準決勝から連投となったが、八回にこの日最速の144キロを計測するなど球威は最後まで衰えなかった。八回に味方の失策が絡んで失点した中、「自分が粘り強く投げよう」と最少失点でピンチを脱出。エースが揺らぐことはなかった。

 正雲という名前は、三国志好きの父・正典さん(53)が、関羽雲長と趙雲子龍の武将にあやかって名づけた。願い通り、将軍のようなたくましさで導いた聖地。「高校球児にとって一番大きいところだと思います」。エースは大舞台でも決して動じない。

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