「ロッテ８－６楽天」（４日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　ロッテの藤原恭大外野手が１号本塁打を含む今季初の３安打猛打賞で２連勝に貢献。チームも貯金１となり、喜びをかみ締めた。

　１軍に再昇格した３日の試合でいきなり２安打。この日も自信を持って楽天戦に臨んだ。「試合が始まる前から、はい、今日は自分のフォームで打撃練習ができていたので、状態がよかったので思い切っていこうと決めてました」。

　第１打席の初回に左線二塁打を放つと、三回にはスライダーを思い切り引っ張り右翼席中段へ１号ソロ。四回にも右前打を放ち、２死二塁からマーティンの打撃で二盗を決めた。

　打って走って、存在感を示したが、試合前の藤原ゲキが猛打爆発につながった。先輩選手、ベテランらが回りを取り囲む中、円陣の声出し役に指名され「初回から点を取って大量得点で勝ちましょう」とゲキ。２１歳の若武者の指令に打線も応えた。

　言葉通り、初回に２点を先制し三回に４点を奪った。前カードオリックス戦２試合は打線が一桁安打と湿っていたが、藤原昇格後は２試合連続２桁安打と打線を活気づけている。開幕から４月２２日に抹消されるまで全試合９番でスタメン出場していたが１軍復帰後は「２番」で出場し２試合で８打数５安打。「初めて９番に入ったときは、打席数が少ないので、難しさというか、うーん、やっぱ野球って上位打線じゃないと面白くないなとは思いましたね」と堂々と言う２１歳が連勝に貢献した。