ヤクルト山田 待望オープン戦1号 開幕虎退治へ主将が上げてきた

 「オープン戦、ヤクルト8-4楽天」(19日、神宮球場)

 ゆっくりとダイヤモンドを一周した。ヤクルト・山田が放った、待望のオープン戦1号。だがそこに笑みはない。「今の状態は、正直そんなによくない。(残り2試合は)結果プラス内容をこだわりたい」。一週間後の阪神戦へ、不安を吹き飛ばす開幕万全弾。それでもまだ、こんなもんじゃない。

 久しぶりの快音だった。4点リードの四回。無死一塁で打席に向かうと、フルカウントから内角のスライダーを完璧に捉えた。「やりたいことができた」と手に残る感触に手応えをつかむ。打球が左翼席中段に着弾するのを確認し、悠々と追加点のホームを踏んだ。

 新主将としての船出は苦しく、険しかった。キャンプ終盤に下半身のコンディション不良を発症。オープン戦は5戦欠場するなど、様子を見ながらの出場が続いていた。この試合前までは打率・091。現在も試行錯誤の日々が続いている。

 キャンプでは青木に下半身の使い方の助言を求め、その後は股関節の練習メニューももらったという。「もらったアドバイスを参考にしながら、自分に合った形を求めています」。変化を恐れず、貪欲な姿でまい進する。

 「真価、進化、心火」を胸に挑む主将1年目だ。この日は守備にも就き、「問題なく開幕を迎えられる」と前を向いた。これでピースはそろった。チームみんなで3・26へ。主将の一振りが、チームの進化を支える。

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