オリックス・能見いきなり78球 打者を想定しクイックも「例年より動けている」
「オリックス春季キャンプ」(1日、宮崎)
オリックス・能見篤史兼任投手コーチ(41)が1日、キャンプ初日からブルペン入りし、捕手を座らせて78球を投げた。
真新しい背番号26のユニホームにタテジマはない。それでも能見は、阪神時代と同じように初日からブルペンで力強い球を披露した。クイック投法や受ける頓宮を中腰にさせて高めを試すなど、ベテランらしく打者を想定した投球を見せた。
「投げやすかったです。例年よりはしっかり動けているかなという感覚はある。いろんな配球とか想定しながら投球したい」
兼任コーチながらこのキャンプでは選手として調整を優先する。
「第1クールは全部入る予定。しっかり投げていくスタイルはずっとやっていることなので」
そんな姿に、見守った中嶋監督は「いわゆる能見投手です」と、現役時代の対戦も思い浮かべながら独特の表現で評した。指揮官が期待するのは戦力としてだけではない。
「しっかり準備してきたということ。ほかの投手が引っ張られてくれたらいいことだと思う。目的を持って投げてくれる。みんな見習ってほしい」
第3クール以降の紅白戦で登板予定。17年目の左腕がプロで生き抜くすべを背中で見せる。