「ＤｅＮＡ６－５阪神」（１日、横浜スタジアム）

　歓喜のウオーターシャワーを浴びた。これが首位打者を狙う男の打撃だ。ＤｅＮＡの梶谷が同点の九回、２死三塁で左前へサヨナラ打を放ち試合を決めた。

　攻めの姿勢を貫いた。カウント３－０から変化球を空振り。「あそこはボール球でしたが、いくと決めていたので」。次の外寄り１４８キロを逆方向にはじき返した。「頼む、落ちてくれと。僕らしいヒットかな」と手応えをにじませた。

　お立ち台では「きょう奧さんが来ていたのでかっこいいところを見せたいなと思っていたので、最高です」と喜んだ。愛妻に勇姿を届け、チームを勝利に導いた。これで打率．３２６に上昇。首位打者の佐野に２厘差に迫った。