尽誠学園 智弁和歌山に圧勝!18年ぶり甲子園 主将・菊地「ずっと夢見てきた場所」

 「高校野球交流試合、尽誠学園8-1智弁和歌山」(17日、甲子園球場)

 尽誠学園(香川)が強豪・智弁和歌山を大差で破り、18年ぶりに甲子園での勝利を手にした。二回に主将の菊地柚内野手(3年)の適時二塁打で勝ち越した。投げてはエース左腕・村上侑希斗投手(3年)が強力打線を相手に7回1失点の好投を見せ、声高らかに校歌を聖地に響かせた。

 チームをこよなく愛する主将が、試合を決める一打を放った。

 二回1死満塁、インコースの直球を菊地が振り抜くと、打球はセンターの頭上を越えた。走者一掃の3点適時二塁打。「球場に入った瞬間に心の底からワクワクした」という夢の舞台で放った最高の一打に「いい感じで打てた」と、会心の笑顔を見せた。

 新チームになってある日の練習中、引退した先輩たちがやりたいように練習している姿に、ある部員がつぶやいた。「いいなー、あれ」。その言葉に、菊地はキッパリと返したという。「いや、オレはずっと高校野球がやりたい」。このチームで、この仲間と野球がしたい。強い思いのこもった言葉を伝え聞いた西村太監督(41)は「こいつがキャプテンで良かった」と、感慨とともに、チームの成長を確信したという。

 準決勝まで全戦コールド勝ちし、香川をぶっちぎりで制した勢いそのままに「智弁和歌山を圧倒しよう」と、甲子園に乗り込んできた。エースの小林樹斗投手(3年)対策として、打撃マシンを160キロ近くに設定し、打たずに「見る」練習を繰り返した。打線は好調を維持し、さらに県大会ではスタメンを外れ、3打数3三振だった川崎風汰内野手(3年)が3安打の大活躍。「自分を信じて練習してきた」というムードメーカーの復活も打線に厚みを加えた。

 「ずっと夢見てきた場所で、自分たちにとって最高の場所でした」と菊地。センバツ出場決定から、ずっと目標にしていた18年ぶりの校歌を、チーム全員、全力で歌い上げた。

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