ロッテ・種市 プロ初完封!4安打10K「自信になった」
「西武0-5ロッテ」(25日、メットライフドーム)
九回2死満塁。この日最速149キロの直球でスパンジェンバーグのバットに空を切らせると、力強く拳を握り締めた。ロッテ・種市が4安打無失点でプロ初完封。「去年の最終戦から完封したいと思っていた。9回投げきれるんだという自信になりました」。136球の熱投の末につかんだ今季3勝目をかみしめた。
常時140キロ台後半を計測する直球を軸に強力西武打線をねじ伏せていく。変化球もさえ10奪三振。九回こそピンチを招いたが気力で乗り越えた。井口監督は「素晴らしい投球」と褒めちぎった。
青森・八戸工大一高から2016年度ドラフト6位で入団。無名の存在から貪欲に成長を求め、昨季8勝を挙げて飛躍した。シーズン中にも投球フォームの改良を続け「全然まだまだ。終わりはない」と貪欲に言う。
西武の強力打線の前に仁王立ちし、チームは再び勝率5割を上回った。「何とかチームに貯金をつくれた。自分が投げる試合はできるだけ勝ちたい」とエースの風格を漂わせた。